これからCATIAを学習していく上で、そもそもCATIAはどのようなものなのか知っておく必要があります。今回はそんなCATIA V5について詳しく見ていきましょう。
このページでは以下の内容が学べます。
- CATIA V5とは何か
- CATIA V5の3大形状
CATIA V5とは
CATIAとはフランスのソフトウェア会社ダッソー・システムズが開発した3DCADで、CADソフトの中でも1,2を争うほど高性能なソフトです。ソフト名は「Computer graphics Aided Three dimensional Interactive Application」の頭文字からきています。
『V5』はCATIAのシリーズを表していて2019年現在V1~V6までリリースされています。
CATIAは世界シェアNo.1のCADソフトで日本国内でも数多くの工業製品の設計に使われています。日本の強みでもある自動車産業でも主流となっており、トヨタやホンダ、三菱自動車などの様々な大手自動車メーカーで使用されています。
また自動車以外にも航空機、造船、産業機械、電子産業などの幅広い分野で活用されており、設計だけではなく開発や解析、シミュレーションなど1つのソフトで製造に関するさまざまなことを網羅的に支援してくれるソフトです。
そんな様々なことができるCATIAですが、一番使われるのはやはり3DCADの得意分野である3Dでの部品作成です。以下の動画を見れば、CATIAでどのようにして3D形状を作成するかのイメージをつかむことができます。
これらの動画を見るだけでも今後の説明がより頭に入りやすくなるのでぜひ見ておいて下さい。
ここで重要なのはCATIAでは「どんなことができるのか、どんな流れで作っていくのか」を知ることです。
詳しい操作方法は今後詳しく解説していくので、全てを理解しようとせず「こんな機能があるんだ~」程度で見てもらえれば大丈夫です。また、Youtubeで英語検索すると形状を作る動画が多く見つかるのでそれらも参考にしてみて下さい。
CATIAの3大形状
CATIAで作る3D形状は以下の3つのいずれかに分類することができます。
- ワイヤーフレーム
-
直線、曲線などの”線”で表現することのできる形状のことをいい『ワイヤー形状』ともいいます。また、線を作る時に必要となる“点"もここに分類されます。
- サーフェス
-
平面や曲面などの”面”の形状のことをいいます。
- ソリッド
-
中身の詰まった体積のある形状のことをいいます。
CATIAではそれぞれ以下のように表示されます。

CATIAで作る3D形状は以下の3つのいずれかに分類することができます。
まとめ
- CATIAとは世界で1番使われている超高性能な3DCADソフト
- 日本では主に自動車産業を中心に使われている
- 3D形状には『ワイヤーフレーム』『サーフェス』『ソリッド』の3種類がある
- ワイヤーフレーム=線、点 / サーフェス=面 / ソリッド=中身(体積)のある形状
今回出てきた3大形状の『ワイヤーフレーム』『サーフェス』『ソリッド』は今後も深く絡んでくるためしっかりと内容を理解しておきましょう。